初回生産の最低数量:交渉の前に計算しておくこと
数千個という最低数量は壁のように見えます。しかしその制約はほぼ必ずクリームではなく容器にあり、それが会話の質を変えます。
工場が数千個という最低数量を示すと、最初の反応はたいてい一つです。もっと少なくしてほしい、と頼むことです。始めるべき場所は別にあります。その数字がどこから来るのかを理解することです。そうすれば頼み方も正確になります。
最低数量はどこから来るか
制約をつくるのが製品そのものである場合が最も少ないのです。バルクを少なく作ることは技術的に可能で、単価が上がるだけです。
最も多いのは容器が最低数量を決める場合です。ボトルの供給元に独自の最低数量があり、ラベル印刷にも、化粧箱にも別の最低数量があります。それらが積み上がって、工場が提示する数字になります。
三つめはライン切替です。少量の充填は大量の充填とほとんど同じ時間がかかるため、受けてもらえても単価は高くなります。
交渉の前に計算すること
最低数量のときと、その倍のときの単価。差は思ったより小さいことが多く、そうであれば最低数量を争う意味はありません。
消化速度。月に百個売れて三千個なら二年半です。化粧品の使用期限はたいていそれより短い。ここで縛られるのは財布ではなく棚です。
そして資金の費用。一年寝る在庫は凍結された資金であり、仕入価格と並べて計算に入れるべきものです。
値引きを求めずに最低数量を下げる方法
品目数を減らし、一品目を深く持つ。千個ずつ三品目は、三千個の一品目よりほぼ必ず高くつきます。
専用形状ではなく在庫容器を使う。最大の制約が一度に外れます。
ひとつのバルクで二つの版を作る。同じクリームを二つの容量で、という具合です。バルクは一度だけ作り、違うのは充填だけです。
そして工場の標準キャップやポンプを受け入れる。些細に見えて、最低数量はまさにそこに掛かっていることが多いのです。
メーカーに尋ねること
最低数量は品目単位か、注文全体単位か。
制約をつくっているのはどの部材か。バルクか、ボトルか、キャップか、化粧箱か、印刷か。
段差が見えるように、二つの数量帯での単価。
出荷日ではなく製造日からの使用期限。両者は別物で、差が数か月に及ぶこともあります。
そして生産分の一部を工場の倉庫に置き、分割して出荷できるかどうか。