シャンプーのベース:開発前に工場へ尋ねること
シャンプーの有効成分は誰もが語りますが、ベースはほとんど語られません。しかし使用感も原価もレビューの半分も決めているのはベースです。OEM工場に確認すべきことを整理します。
自社ブランドのシャンプーの話は、たいてい有効成分から始まります。何を入れるか、どこで差をつけるか。ベースは自明のものとして括弧の外に置かれます。実際は逆です。消費者は有効成分をほとんど感じませんが、ベースはいつも感じています。どう泡立つか、どう洗い上がるか、そのあと髪がどうなるか。工場に何を尋ねるべきかを見ていきます。
界面活性剤の設計は有効成分より多くを決める
界面活性剤は泡、洗っているときの感触、そして皮脂をどれだけ強く落とすかを決めます。サルフェート系のベースは密な泡と確かな洗い上がりを、マイルドなベースは泡が少なくつっぱりも弱い仕上がりを与えます。どちらがそれ自体で優れているわけではありません。課題も、消費者の期待も違うのです。
もっとも高くつく誤りは、泡を品質の合図と受け取る市場にマイルドなベースを発注することです。レビューには「泡立たない」が並び、どんな有効成分もそれを覆せません。
既存処方か、ゼロからの開発か
大手のOEM工場は処方のライブラリーを蓄えています。韓国のHANSCOSには、同社によれば五千件を超える処方があります。予算の限られた案件では、処方を新たに書くより既存のベースを選んで手を入れることのほうが多い、という意味です。
差は実務的です。ライブラリーから選べば数週間で参入費用も低く、ゼロから開発すれば数か月と実験室費用、そして別立ての試験サイクルがかかります。率直に尋ねてください。この課題に合う既存のベースはあるか、自分の市場のためにその中で何を変える必要があるか。
ベースが決めるほかのこと
粘度と、容器からの出方。透明かパール調か。有効成分との相性:サルフェート系のベースでは安定性を失う物質もあります。防腐設計と、御社の市場での可否。そして原価:一万本のロットでは、ベースの違いが最終価格に表れます。
容器は別の話題です。HANSCOSのように工場が自前で作る場合、実験室と容器業者のあいだの調整が消え、期間が縮みます。確認しておく価値があります。案件は処方より容器で止まることのほうが多いからです。
率直に尋ねること
界面活性剤の設計と、サルフェートフリー版の有無。適した既存ベースがあるか、手直しにどれだけかかるか。ベースと容器それぞれの最低ロット。製造の認証と、その発行機関。刺激性試験と安定性試験。選んだ有効成分とベースの相性。そして契約から初回出荷までの日程を、工程ごとに分けたもの。
最後の項目は見た目より重いものです。三か月ではなく八か月後に仕上がる立派な処方は、逃したシーズンであり、どんな値引きも取り戻してはくれません。