バクチオール:原料を仕入れるとき確認すること
バクチオールは穏やかなレチノール代替として売られます。しかし買い手が買うのは謳い文句ではなく原料のロットであり、そこでは純度の数字とその測定法がすべてを決めます。
バクチオールは、ほぼすべてのクリーンビューティのラインで穏やかなレチノール代替として説明に登場します。しかし買い手が買うのはパッケージの言い回しではなく、原料のロットです。その先は純度の数字、それを測った方法、そしてロットの書類がすべてを決めます。
実際には何なのか
バクチオールはバブチと呼ばれる植物 Psoralea corylifolia の種子から得られます。化学的にはメロテルペンフェノールで、INCI 名も一般名と同じ Bakuchiol です。レチノイドではないため、レチノール代替という表現は化学的な近縁関係ではなく、マーケティング上の期待効果を指します。
名称の隣の 99% は標準化のレベル、すなわち原料中のバクチオールそのものの割合です。品質マークでも証明書でもなく、ロットの分析報告で裏づけられるべき数値です。
なぜ語より純度の数字が重要か
規格書のバクチオールという語は濃度について何も語りません。同じ名称で、精製された活性物も、数パーセントしか含まない希釈油溶液も流通しています。配合量は数倍変わり、処方原価も一緒に変わります。
したがって規格書には「バクチオール」ではなく「バクチオール 99% 以上、試験法は何々」と書きます。方法がなければ数字は言葉のままです。同じロットでも試験法が違えば結果が変わります。
サプライヤーに求めるもの
標準見本ではなく、実際のロットの分析証明書を求めます。有効成分含量、測定方法、ロット番号が入っている必要があります。
残留溶媒、重金属、残留農薬、微生物の結果は別に求めます。植物原料ではこれは形式ではありません。農薬は畑から、溶媒は抽出工程から付いてきます。
三つ目は安定性データです。バクチオールの光安定性をレチノールに対する利点として挙げる会社は多く、その主張を自社製品の説明に使うなら、その下にはパンフレットの一行ではなく文書が必要です。
化学者ではなく法務が決める部分
パッケージの表現はサプライヤーのパンフレットではなく、販売国の規制に従います。レチノールとの比較、しわを伸ばすという表現、効果の約束は、ある国では認められ、別の国では試験による裏づけを求められます。
ですから表示文言の一覧は、包装を刷った後ではなく生産開始前に確定します。サプライヤーは原料とその書類に責任を持ち、箱に書かれた内容の責任は御社にあります。